
概要
高校生の時に創作したオリジナル小説になります
連載というカタチで進めさせていただいておりますのでぜひ序章からお読みくだされば幸いです
登場人物紹介
繰原翔(クルハラカケル)15歳
SHOU名義でモデル、歌手として子役時代から芸能界で活動していたが高校進学を機に引退した
倫、麗とは同郷で幼馴染
夜代倫(ヤシロリン)15歳
翔の幼馴染で翔とは同い年
由莉の彼氏
父親はホテルなどレジャー施設等広く経営する夜代カンパニーの社長である
夜代麗(ヤシロレイ)16歳
倫の兄であり倫や翔より一足先に架静学園に入学していた
冷静沈着な性格
吉乃由莉(ヨシノユリ)15歳
倫の中学時代からの彼女で高校は名門のお嬢様学校へ進学した
朝未大輝(アサミダイキ)年齢不詳
SHOUの楽曲製作を担当していたプロデューサー
業界では変わり者として敬遠されている傾向があった
【第4章】ペアリング
だってそう 二人の指にはいつもペアリング
永遠を誓った 二人だけの未来
朝はいつも紅茶だったけど今日は少し苦いコーヒーの気分
ぐるぐるミルクかきまぜて白だの黒だの決めたくなくて
もうずっとこんな調子 毎晩毎晩眠れやしないよ
ふと見せた笑顔 たまに見せる真剣な顔
ぶっきらぼうでもいつも優しくて
こんなになってる理由はわかってる
認めたくないのは自分だけで
だってそう 二人の指にはいつもペアリング
永遠を誓ったの 二人だけの未来
運命の赤い糸しっかり絡みついて
誰にもほどけない
誰にも邪魔出来ない
彼女はいつも美しく笑っている
夜はいつも星空を見上げてあの頃を思い出してる
当たり前のように君がいて隣で笑ってたまに泣いて
大人になんてなりたくなかった 子供のままでいたかった
いつの間にか君は大切なもの見つけて
微笑む優しさ 愛おしいもの抱きしめて
いつも守っているの なんだかんだ言っても一番で
聞きたくなかったあんな言葉
見たくなかったあんな場面
こんな自分が大嫌いで
だってそう 二人の指にはいつもペアリング
永遠を誓ったの 二人だけの未来
運命の赤い糸一体何処に続いているの?
誰にもわからない
誰にも辿れない
それは二人だけ歩いて行く道だから
夜代麗の日記
倫って昔から翔のことになるとやたらとムキになるところがあったからね
由莉ちゃんの不安とか嫉妬とかは当然のことだったと思う
でもそんな倫も由莉ちゃんと出会ってからはだいぶ変わったというか大人になったっていうか
僕から見ても少し考え方が大人になったんじゃないかなって思ってた
いきなり結婚式場のデモンストレーションを倫と由莉ちゃんにやらせるなんて・・・
やっぱり父さんは突拍子もない考えの持ち主だなって思ったけど
倫もまんざらではなさそうだったし、由莉ちゃんもとっても嬉しそうだったし
最後にはプロポーズまでしちゃったし?
とりあえず大成功に終わって良かったと思うよ
夜代カンパニーとしてもホテルと結婚式場の良い宣伝になったんじゃないかな?
結婚って簡単なものじゃないし責任が伴うものだけど
そういう大人としての責任みたいなものを倫が少しずつでも学んでくれたり感じてくれたりしたなら・・・
兄としても僕は安心かな
ちょっと最近のことで僕はあの二人を心配していたからね
それはそうと
翔の様子がどうしても引っかかってるんだけどね
僕に何か言いたそうだったけど、結局何も言わずに帰って行っちゃって・・・
あれはどう見ても式のデモンストレーションに感動したって感じじゃあなかったし
もしかして・・・
もしかして翔、ショックを受けたりしたのかな・・・?
【第5章】簡単なあらすじ
倫と麗の父が経営する夜代カンパニーが新しく結婚式場&ホテルを完成させて完成披露のパーティーが行われることになった
結婚式場のデモンストレーション(疑似結婚式)のモデルとして倫と由莉が選ばれて本番さながらの式が関係者一同の前で行われた
見本として高級ブランドのペアリングが支給され指輪の交換を行った二人
由莉は貴重な体験が出来たこと、またペアリングをサプライズでプレゼントしてもらえたことに非常に感動していた
また、代表として挨拶を求められた倫は由莉にプロポーズとも取れる言葉を大勢の前で告げるのだった
しかし一連の流れを関係者の一人として見守っていた翔は激しく動揺してしまうのだった
それがどんな感情なのか自分でもわからないままに・・・
第6章へ続く・・・