
概要
高校生の時に創作したオリジナル小説になります
連載というカタチで進めさせていただいておりますのでぜひ序章からお読みくだされば幸いです
【第1章】ON STAGE-君のいた場所-
Ah 懐かしい香りと共に
ボクはこの場所に戻ってきた
わざとらしく照り付けるRight
少し汗ばむ額
きっと誰も知らないだろう
とりあえず笑ってみせるけど
どうしても体が空気に慣れない
気難しく足を組んだ
here 光輝くステージ
あの日の君が甦る
テープを回せばすぐ逢えるけど
君のぬくもりには触れられない
Ah いくつもの季節を越えて
ボクはこの場所へ戻ってきた
隣で微笑む新人アイドル
控え目に笑うコメント
きっと何も知らないだろう
とりあえずステージに向かうけど
どうしても君を重ねて見てる
ただひたすら音を放った
here 夢が溢れるステージ
君の笑顔が甦る
テープを回せばすぐ見れるけど
今更届かない 胸が痛いだけ
わざとらしく照り付けるRightが
ボクの涙を光に変えた・・・
SHOU/繰原翔の日記
まさか、こんな展開になるなんてね?
プロデューサーの驚いて苦笑した顔が今も脳裏に浮かんで消えない
彼にとってこの曲は渾身の一曲で、ボクにはもっともっと何曲もヒットを飛ばしてほしかったんじゃないかな?
でもこの決断は自分にとって本当に大きな決断だったけど、譲れないし、もう決めたことだから
ボクは本当の自分を取り戻すためにも、普通の高校生になる
長年連れ添った「SHOU」とはお別れだよ
ボクを、SHOUを、今まで支えてくれてきた事務所の人やスタッフの人、ファンのみんなには感謝しかない
まぁそんなに簡単に何もかも物事が進むとは思っていないけど・・・
倫や麗がいればきっと大丈夫だよね?
架静学園はちゃんとしたセキュリティの厳しい学校だからマスコミ対策も多分大丈夫だと思うし・・・
二人に迷惑かけるのはあんまり本望じゃないけど、せっかくパパも理解してくれたし、自分が信じる道を進むしかないよね
これから始まる普通の高校生活がきっとうまくいきますように。
【第1章】簡単なあらすじ
子役時代から人気モデル/歌手として「SHOU」の名前で活躍していた繰原翔(クルハラカケル・15)は中学卒業を機に芸能界から引退することを決めたのだった。
最後の発表曲「ON STAGE-君のいた場所」はSHOUのプロデューサーの渾身の一曲であり、かなり思い入れのある一曲だったようだが・・・
引退後の当面のマスコミ対策として幼馴染の夜代倫(ヤシロリン・15)、夜代麗(ヤシロレイ・16)の兄弟が翔と同じ名門お坊ちゃま学校「架静学園」に入学することになっていた。
翔は果たして「普通」の高校生活を送れるのだろうか・・・
第2章へ続く・・・