こんにちは!
本日は、先日エイプリルフールに「嘘」題材で書いた文章作品の話をしようと思います!
▼書いた記事はこちら
注※この文章には嘘が含まれます。
(ちなみに、たまにうつぎの精神が分裂していますがこれはうつぎがあほなだけなのであまり気にしないでいただけるとありがたいです…)
いきさつ
(ちなみに長いしわりと(かなり)どうでもいいです)
4月1日、人々はエイプリルフールに浮かれていた。アラームを設定した午前5時から盛大に寝坊し9時頃に起きた私は完全に出遅れていた。それでも寝ぼけた私は「あ~エイプリルフールなのかぁ~ほななんかするべさぁ~」とかそんなノリで文章を考え始めたのである。その日、私には開業届が受理されたかを税務署に確認しに行くという高尚な目的があった。うちの管轄の税務署はなぜかめちゃくちゃ遠いため、何の因果か電車に乗りながら考える時間があった。やっぱり、書くならホラーだよなぁ。そこにはなんの迷いもない、確固たる意志があった。さあ、さっさとやることやって、カフェでも入ってしっかり練ろう。そうして電車を降りて税務署へ向かった。
しかし、私は勘違いしていた。税務署につき、受付のお姉さんと話したところ、なんだか話が合わない。そう、私は大きな勘違いをしていたのだ。この外出について根本から揺るがす大きな間違いを。
察しのよい皆さんはわかったかもしれない。そう、税務署で開業届を提出した場合、受理の確認も何もないのです!!!開業届は提出して受け取ってもらった時点で受理となり、その後に受理されたか確認するというのはもはや何を言っているのかわからないのです!!!(あほ)ということでいつも通りあほなうつぎは自分のあほさに今後が心配になりつつカフェへ向かうのでした…
あ、作品の話ここからです。
テーマとかモチーフとか
今回はエイプリルフールなので「嘘」をテーマとしました。そして書くのはもちろん(?)ホラー!!!私が書くと微妙にホラーなのかホラーじゃないのかわからなくなりますが気分はホラーです!!!ホラーと言ってもうつぎはびっくりしたりおばけ本人が出てくるのよりじっとりねっちょりひたすら不気味なjpホラーや雰囲気ホラーが好きなのでそういうのを目指しました。
特にうつぎが尊敬している作家さんは非常に不気味表現が卓越した方々なので気味の悪さが出るように頑張りました。文章の構成は様々な媒体から情報を寄せ集めたスクラップ記事的な感じにしました。なぜこうしたのかということですが、こういうのが好きというのはもちろん、過去の経験から人間の感情を書く小説より淡々と事象を書く報告書や手記のようなものの方が書きやすいというのがあったからです。多分感情が無いんでしょうね(酷い)
うつぎはまだまだ発展途上なので大好きな作家さんたちみたいに不気味な作品つくれるように精進するのです…!!!
本編の解説
ここからはそれぞれの章の概要と全体の解説をします。
1.事件記録1_丹豊村怪死事件
この章は1983年に起きた丹豊村怪死事件について語られています。気味悪い事件ではありますがまあ普通ですね。丹豊村は滅亡したと書かれています。
2.掲示板_丹豊村って知ってる?
これは丹豊村について話すスレッドについてですね。ここでは新しく舟豊村というものが出てきます。
ちなみにもう見てもらったらわかるように掲示板めっちゃがんばりました。もうね、2009年でこんな喋り方してたかとかこんなに釣り疑われてたかとか関係無いです。こうしたほうがそれっぽいやろを詰め込みました。ええ。非常に楽しかったです。
3.丹豊村にて発見された資料_余弥子乃法
これは丹豊村で発見された手記についての記述です。ここで「嘘」について言及されていますね。また、2のスレッドと呪術の目的が違っています。
4.インタビュー記録_丹豊村駐在警察
当時、丹豊村に駐在していた警察の方へのインタビューです。事件当時の村の様子が記されていますね。
5.事件記録2_全国で発生する怪死事件
ここでは現代に続く事件が書かれています。また、「嘘じゃなかった」という書き残しもありました。
○全体の解説
この話について、最も重要なのは2のスレッドです。ここでは1>が丹豊村について一つの事件しか見つからないということを話しています。例え廃村になったとしても1983年は比較的最近なので何かしらの情報が見つかってもおかしくありません。ここで一つ思い浮かぶのが「釣り」です。「釣り」とはこういった掲示板において意図的に誤情報を流してスレ民を弄ぶ、そんな「嘘」です。スレッド内でもたくさん言われていますが、普通に考えると釣りっぽい内容です。ところが、スレ民により舟豊村、そして舟豊村の事件が見つかってしまいます。これを釣りスレだと仮定すると、舟豊村が出てきた時点では1>も面白い展開と思いましたが、事件の話はあまりにも出来すぎていて想定外だったのではないでしょうか。ビビったのか、このあたりから1>はスレに浮上しなくなります。そして、舟豊村へ調査に行き、余弥子乃法を知る者が現れます。
67>が舟豊村へ行ったのは2009年時点で数年前であり、丹豊村が壊滅した1983年よりずっと後となります。舟豊村も1983年に壊滅状態となりましたがその後再建されたことが確認できます。
余弥子乃法については3の手記にも書かれています。3の持ち主は語り口から「外部の者」と判断できます。ここで2と内容が違うのは、話を聞く際に嘘を混ぜられたからでしょう。また、2では「舟豊村」3では「丹豊村」と記述されています。
4では、2で示された余弥子乃法が行われたと思われる記載があります。また、外部の者で夜逃げ同然に逃げ出したものがいたことがわかります。3の持ち主である外部の者も手帳を残していくくらいなので切羽詰まっていたのかもしれません。
丹豊村の壊滅や舟豊村の再建の記載、67>が舟豊村へ行った時期などから、丹豊村の壊滅後舟豊村として再建したのでしょう。また、「豊富な森林・水産資源を求めて移住する者」という記載から、外部の人間により存続されたことがわかります。外部の人間であれば古びた看板を読み間違えたり、言い伝えが途切れたりもするでしょう。3の手記は一部千切られており、呪術の手法のみが伝わったのではないでしょうか。そのため、丹豊村の秘術が舟豊村に伝承され、67>が知るに至った。しかし「嘘を混ぜる」という部分が欠如したため掲示板により不特定多数の「外部の者」が知ることになり、そのうちの誰かが呪術を行ったのではないでしょうか。
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これで本編の解説は終わりです。しかしこの文書には謎が残ります。1>の書き込んだ丹豊村と実在の舟豊村の一致は偶然だったのか。余弥子乃法とは実際には何であったのか。5の手記は誰のものだったのか。など、確証の持てる記述がない部分もあります。
そして、この文書や書き手にも疑問があります。この書き手は誰なのか。一体何のためにこの文書を作成したのか。なぜ「丹豊村」という記載に拘るのか。
終わりに
ということで、以上が本編の解説となりました!!!わりと、この文章作品を1日で書いたことに自己肯定感爆上がりなのですが()楽しんでいただけたでしょうか!今後も気持ち悪いホラー作品を作れるよう頑張りますので気が向いたら読んでいただければと思います!
ところで、
嘘は、何度重ねたら真実と見分けがつかなくなるのでしょうね。
あなたのついた嘘は、本当に嘘と言えたでしょうか