2025年10月31日にオープンした広島もとまち水族館と併設するような形で、その翌日(11/1)にオープンしたのが中国地方初のシェア型フードホールreDine 広島(リダイン ヒロシマ)です。

広島もとまち水族館はパセーラの7階ですが、reDine 広島はそこからエスカレーターで直結の6階にあるフードエリアです。
地元の人には「ベトナム料理のミスホアがあったところ!」で通じます。(ミスホアは旧市民球場跡地のシミントに移転)
まず、広島もとまち水族館については我らがそら嬢がレポートしてくれているのでこちらをご覧ください。
私はreDine 広島をただのフードコートだと思っており、イオンモールにあるような騒々しいゴミごみした飲食スペースを想像していました。
でも、行ってみるとだいぶイメージが違いました。
わざわざ記事にしたくなるほどイメージが違ったのです。
reDine 広島はシェア型フードホールと呼ばれるそうで、いろんな飲食店が入った共用客席のレストランという感じなんですが、これだけだと伝わらないですね…
何がどう違うのかという観点を含めて、reDine 広島をじっくりご紹介したいと思います。
シェア型フードホールとは?

reDine 広島はシェア型フードホールと呼ばれており、簡単に言えば複数の飲食店でキッチンと客席を共有して営業する形態です。
一般的なフードコートはキッチンや受け付けはお店ごとに分かれていますが、シェア型フードホールは客席だけでなく、キッチンや受付も全てのテナントで共通となっています。
パセーラといえば広島市内でも一等地のようなところですが、出店者みんなでキッチンを共有することで、そのような場所でも低コストで出店できるのが特徴のひとつです。
低コストならではのメリットとして、料理に自信があるけど集客や開業資金に不安がある方とか、すでに経営している店舗と違う業態で実験的にお店を出したい方などの力試しにも向いています。
ここでの営業で手応えを感じた方は、そこから独立するという流れも想定されてるようなので、テナントの入れ替わりも激しいのかなと感じました。
「実験」という意味では尖ったメニューとか、流行り廃りの激しいジャンルにも挑戦できそうですよね。

reDine 広島にはテナントごとの看板はなく、入り口に簡易的なパネルが置かれている程度でした。
この形態には出店者にもお客さまにもいろんなメリットがあるようで、出店者のメリットとして「同居している他のお店のやり方を間近で見ることができ、自分のやり方を改善する機会に繋がった」というのがあったのも面白いなと思いました。
お客さまとしてのメリットは後ほど。
利用の流れ
フードコートっぽく利用できますが、普通のフードコートと違うのはスタッフの方が席を案内してくださって、料理を持ってきたり食器を片付けてくれたりするのも全てスタッフだという点です。
この辺はフードコートではなくレストランと同じ感覚ですが、お冷とおしぼりはセルフサービスです。
注文はモバイルオーダー方式で、席に着いたら割り振られたQRコードを読んで、スマホでメニュー表を開いて注文します。

モバイルオーダーはこんな感じ。
お値段は「ちょっと高いかな」って感じのものが多かったですが、数百円のメニューもあるので、空腹具合やご予算に合わせて楽しむこともできます。


テーブルにはこんな感じでお店ごとのピックアップ的なメニューがありますが、一例という感じなので詳細はモバイルオーダーの画面で確認します。
最近のモバイルオーダーに慣れていれば、難しいことは何もありません。
reDine 広島でのお支払いは現金不可です。
PayPay等QRコード決済やクレジットカードでのお支払いとなります。(支払い方法一覧にPayPayが記載されていませんでしたが使えました)
利用者のメリット
イオンモールとかのフードコートと違って、ゴミゴミした感じがなくゆったり空間だったのは嬉しいポイントでした。
席同士が十分に離れているので、仮に隣の席で大騒ぎされてたとしても、自分たちの会話には影響がないくらいの距離感です。
フードコートのメリットって、食べ物の好みが違うお友達と食事をするときにそれぞれが自分の好きな店で頼めるという点があると思うのですが、reDine 広島もそのメリットが生きています。
一般的なフードコートだとお店の前をうろうろして、気に入ったものを注文して、呼び出しベルを受け取ってできるのを待つことになるので、一度にいろいろなお店で注文するなどは難しいですよね。
reDine 広島はモバイルオーダーすれば、出来上がったお料理をスタッフさんが席まで運んでくれるのです。
なので、メインはこのお店、サラダはそっちのお店、ドリンクはあっちのお店など、ちょっとづつ自由に組み合わせて注文することができます。
このメリットはかなり大きい!
執筆時点では、reDine 広島ではいわゆる広島名物も多く取り扱われているので、観光できた方がお友達とシェアしながらいろんなものを注文してみるという利用方法もできそうでした。

また、私はまだ使ったことがないのですが、公式サイトでは席の予約もできるようになっていました。
混みそうな時間帯とか、あらかじめ予定がはっきりしていて「絶対に行きたい」などがあれば予約しておくのが良さそうです。
メニュー一例
店舗数は10店舗、それぞれがいろんなメニューを持っているので、メニュー数はかなり多いです。
モバイルオーダーのスクショで店舗をご紹介しましょう。(順不同)

TAN TAN
好みの具材でカスタマイズできるマーラータン(麻辣湯)のお店です。
食べたことがないのですが、9月に十日市に専門店ができてたり、地元民にとってお馴染みのミスホアでも取り扱ってたので、静かなブームなのかも?
食べた!
麺龍 ひろしまつけ麺(鶏ささみ)


今回「つけ麺が食べたい」という気持ちでreDine 広島に入ったので、他のメニューには目もくれずにこちらを注文しました。
並盛りなのですが、一般的なつけ麺よりも20%くらい多い印象がありました。
つけダレの辛さは6段階あるうちの下から3番目にしたのですが、これも想像より20%増しで辛かったです。
辛いのが得意な方でも想像の一段階したから試すのがいいかも?
お野菜は柔らかくてボリュームもあり、チャーシューではなく鶏ささみが選べたのはかなりポイントが高かったです。
冷たいチャーシューって豚の脂身部分がラードみたいになっちゃうのですが、私はあの冷たく固まった脂があまり得意ではなく、鶏ささみが選べるなら喜んでそっちを選んじゃいます。
この選択肢があるのはかなり嬉しい。
そして私は、広島つけ麺に対してどこかしら尖った特徴を求めるのですが、麺龍のつけ麺を食べている最中は「尖ったところがない優等生だな、ただしとてもうまい」って感じでした。
しかし、食べ進めるにつれつけダレとレモンがいい感じに融合してくるのか「え?めちゃくちゃおいしい!?」「あれ?これ、かなりおいしいわ!つけダレおいしいわ!」に変わって行きました。
あとからおいしさが押し寄せてくるタイプで、いま思い出してもよだれがでます。
reDine 広島の全店制覇したいところなのですが、行くたびにこれ頼んでそう。
ちなみに、冬は暖かいつけ麺にもできるそうですが、私は絶対に冷たい奴がいい。
カロリーは正義 本気(まじ)で唐揚げ

「唐揚げも食べたいなー、880円かー、ちょっと高いなー、でもまぁいいか!」で頼んだのがこちら。
せっかくなので、違うお店のお料理を食べられるメリットを堪能したくて!
最初に抱いた「ちょっと高いなー」の感情は唐揚げの到着とともに前言撤回となり、赤子の握り拳のような大きな唐揚げが4つ乗っていました。
お野菜などもたっぷり目に乗っていて、これ880円は全然高くなかったです。
片栗粉の衣の中は柔らかくて控えめな味付けのジューシーな鶏肉でした。
「カロリーは正義」とかいう名前だったので、つなぎもりもりでボリュームを増した思春期メニューが出てくることを覚悟していましたが、ちゃんと本格的に美味しかった。
これもおいしすぎていくらでもいける、reDine 広島の全店制覇したいところなのですが、行くたびにこれ頼んでそう。
そして私は見落としてたのですが、インスタやLINEのキャンペーンで唐揚げひとつ無料になるっぽかったです。
プラス500円で定食になるので、山盛りごはんと唐揚げプラスワンでかなり満足度の高い食事になるかも。
ちなみに、こちらのお店にはお子様メニューがありました。
注意すべき点
フードコートと同じく、味などはお店ごとにばらつきがありそう
私が食べたメニューは満足度が高かったのですが、他の方のお話など聞いてみると、残念ながらおいしくないお店もあるようで…
reDine 広島はあくまで空間なので、それぞれの料理が美味しいかどうかはお店の腕にかかっています。
味に馴染みがあるチェーン店が入ってるわけではないので、そこが楽しいところでもありギャンブリングなところでもあります。
もし、reDine 広島を利用して「空間は気に入ったけど料理がイマイチだった」などがあれば、別のお店のメニューで再チャレンジしてみてほしいです。
オープンしたてでオペレーションが落ち着いていない時期もあったでしょうから、一度行って「もうこりごり」と思った方も2度目は美味しくいただけるかもしれません。
少なくとも、麺龍のつけ麺とカロリーは正義の唐揚げは私は大変気に入りました。
おこさま向けとは言い難い
テナントの飲食店は、どこもこだわりのある尖ったメニューを出していますので、お子様用メニューが手厚く用意されているという感じではありません。(ないわけではないですが、ファミレス等のお子様セットのコスパを期待するとちょっと違うかも)
広島もとまち水族館併設ということで、お子様連れの方も多いかもしれませんが、ハイターゲット寄りに設計されてるお店と感じるので、小さなお子様連れの方は別のお店を選んだ方がストレスが少ないかも。
この辺りは今後変化があるかもしれませんが、現状は大人向けと割り切った方が良さそうです。
お子様メニューを探している方は、いったん「カロリーは正義」をのぞいてみるといいかもです。
麺龍のおうどんでもいいかも。
まとめ
私はreDine 広島の空間をかなり気に入ったのと、「このお店の別メニューも食べてみたい」とか「こっちのお店もチャレンジしたい」がたくさんあったのでしばらくリピートすると思います。
基町周辺は小さくて窮屈な飲食店が多いのですが、reDine 広島くらいゆったりしていたら人が多い時間帯でも快適に食事ができそうです。
「聞いたことのないお店がたくさん入ってる謎のフードコート」という印象をお持ちの方は、「尖ったお店が実力勝負してるフードホール」と認識を改めてお試しいただければと思います。
これ系の施設はテナントの入れ替わりが激しいと想像しますので、最新の情報は公式サイトなどをご確認ください。










