黒野でみを

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映画『ユニコーン・ウォーズ』 ホラーよりも怖いグロカワアニメーションはゴヤ賞受賞の要注目作品

今回紹介する映画『ユニコーン・ウォーズ』は、第37回ゴヤ賞で最優秀長編アニメーション映画賞を受賞した、要注目のアニメーション作品。 この賞はいわばスペインにおけるアカデミー賞的な権威をもったものであり、これに選ばれた作品であるとなると、結構...
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映画『バティモン5 望まれざる者』ラジ・リ監督が新作でまたもフランスの真の姿に迫る!

コロナ禍によりかなり特殊な状況で開催された4年前の『東京2020 夏季オリンピック』。今年はついに平常開催としてフランス・パリでのオリンピックが開催されるということもあり、「日本の選手は今回どんな活躍を見せてくれるだろう?」と国内での期待も...
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映画『母とわたしの3日間』 『ゴースト ニューヨークの幻』を彷彿する人情劇

すでに「母の日」は過ぎてしまいましたが、皆さんはお母さんへの感謝の気持ちを伝えられましたでしょうか? 今回紹介する映画『母とわたしの3日間』は、まさにその「お母さん」と子供の関係をテーマに描いた物語であります。 死してなお子供を案じ、天国よ...
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映画『トランスフュージョン』サム・ワーシントンが演じる元軍人の男性が抱えた心の闇

今回紹介する作品は、とある事故で幸せな家庭を奪われた男性の苦悩と激動の生活を描いたサスペンスアクション『トランスフュージョン』です。 「トランスフュージョン」とは「注入・輸血」の意を表す言葉。 一つの家庭に訪れた不幸によって激変していく人生...
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映画『フューチャー・ウォーズ』80年代の懐かしさすら感じられるB級SFコメディー!

世紀末の人類滅亡回避に挑むタイムリープ・ストーリーといえば、SF映画の金字塔『ターミネーター』シリーズを思い浮かべる人も多いことでしょう。 今回紹介する映画『フューチャー・ウォーズ』はそんな80年代のB級ジャンル映画を彷彿する光景と、フラン...
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映画『ゴーストバスターズ』シリーズを改めて考察 アメリカの揺るがぬ姿勢を示すかのようなテーマとポリシー

『ゴーストバスターズ』公開当初、私は広島市内の映画館で作品を鑑賞しました。当時はたしか、まだ入場料が1,200円(当時まだ私は中学校だったため、もっと安かったはず)加えて2本立てという、映画ファンには夢のような時代。 あの大ヒット映画『トッ...
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映画『リバウンド』2AMのチョン・ジヌンがはつらつプレーを披露!韓国発青春バスケットボール映画

韓国のスポーツ界は、かつて88年代のソウルオリンピックを中心に国策として強化を実施していた背景があり、実績が見込める選手を選りすぐって強化を進めるエリート主義的方針がありました。 そのため学校教育の中でもスポーツクラブは少ない傾向でスポーツ...
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映画『プリシラ』ソフィア・コッポラ監督ならではの世界観全開!伝説的スーパースターの真実を一人の女性の視線で描く

偉大な映画監督を父にもつソフィア・コッポラ監督。日本には映画監督、演出家として知られた蜷川幸雄の娘で、写真家、映画監督の蜷川実花がさまざまな作品で話題を呼んでいますが、コッポラ監督もその映像のセンスという点で注目を集めるクリエイターでありま...
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映画『インフィニティ・プール』 父親譲りの「エグさ」満載!クローネンバーグ監督独自の世界観を遺憾なく発揮した秀作ホラー

「クローネンバーグ」、その名を聞いてピンとくる方は、まず間違いなく80年代ホラーツウでしょう。 デヴィッド・クローネンバーグ。『スキャナーズ』(1981)、『ヴィデオドローム』(1982)といった名作ホラーは、「グロい」「怖い」というよりは...
映画・アニメ

映画『流転の地球 -太陽系脱出計画-』本国中国で歴代興収トップ10に輝いた超ビッグスケールVFXのSFアクション!

「スケールの大きさ」という特質は、ある意味中国という国が持つ特徴の一つでありますが、今回紹介する映画『流転の地球 -太陽系脱出計画-』のテーマも、その例に漏れず「途方もないスケールの大きさ」を感じさせるもの。 ジャンルとしてはSF、未来の地...