映画『フライト・リスク』 スター俳優マーク・ウォールバーグの悪役ぶりが光る超絶アクション・サスペンス

レビュー
(C)2024 Flight Risk Holdings, LLC. All Rights Reserved

アラスカ山脈の上空1万フィート、逃げ場のない飛行機の中で繰り広げられる死闘を描いたアクション・サスペンス『フライト・リスク』が全国公開されます。

伝説的アクション映画『マッド・マックス』でスターダムにのし上がったメル・ギブソンが監督を務めたこの作品。ハードなアクションを披露するヒロインをミシェル・ドッカリーが担当、スタイリッシュな雰囲気を漂わせたたたずまいで、作品を緊張感たっぷりの超絶アクションとして仕上げました。

また悪役としてハリウッド・スターの一人マーク・ウォールバーグが登場。強烈な個性を発揮し飛行機という閉塞空間の死闘をさらに盛り上げています。

映画『フライト・リスク』概要

作品情報

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事件の証人を運ぶアラスカ上空1万フィートのフライト中に、さまざまな疑惑に抗いながら生き残るために奮闘する刑事たちの姿を追ったアクション・サスペンス。

メル・ギブソンが『ハクソー・リッジ』以来、9年ぶりに監督として作品を手がけました。

『アンナ・カレーニナ』『ダウントン・アビー』などのミシェル・ドッカリー、『プレデターズ』『インターステラー』などのトファー・グレイスがメインキャストを担当、『パトリオット・デイ』『アンチャーテッド』のマーク・ウォールバーグがクセモノの悪役にチャレンジしています。

あらすじ

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ある事件の重要参考人のウィンストンをアラスカで確保した保安官補のハリス。彼女はウィンストンをニューヨークまで航空輸送する飛行機に同行します。

飛行機のパイロットは、初顔合わせとなったダリルという男性。彼は気さくで陽気に振る舞い、緊張した航空機内の空気をほぐしていきます。

離陸した機体はアラスカ山脈の上空まで上昇し、順風満帆なフライトと思われていましたが、後部座席に座っていたウィンストンが、足もとにパイロットライセンスが落ちているのを見つけてからは、思わぬ方向へ事態が進んでいくのでした……。

作品詳細

製作:2024年製作(アメリカ映画)

原題:Flight Risk

監督:メル・ギブソン

出演:ミシェル・ドッカリー、トファー・グレイス、マーク・ウォールバーグほか

配給:クロックワークス

劇場公開日:2025年3月7日(金)より全国順次ロードショー

公式サイト:https://klockworx-v.com/flightrisk/

苦難を乗り越える姿の中で描く「既定路線を打破する思想」

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物語はほぼ一台のプロペラ機の機内だけで展開していきます。かなり狭い場所、さらに登場人物は三人。物語のキモはこの三人の会話にあり、アクション・サスペンスでありながら舞台作品のようでもあります。

限られた空間の中に見えてくる最大限のスリル」こそが本作のポイントでありますが、展開、ハプニング、アイテムの使い方など非常にうまく構成されており、この狭い空間内に強烈な緊張感が生み出されています

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序盤は事態が一件落着し安定感のもと物語が幕を開けます。しかし証言者ウィンストンが機内で発見する一つの違和感で、閉塞空間には極度の緊張感が走ります。時がたつにつれ、その緊張感は徐々に増すばかり。さらに生還すべくなんとか助けを外に求めようにも、味方だと思っていた外部の人間にはみな疑惑が…まさに「全員ワケアリ」なわけです。

本作はスクリーンに映る景観以上のスケール感をおぼえさせられるアクション。主人公ハリスは誰も信じられない状況の中で、緊張感とともに神経が研ぎ澄まされていき、命がけの決断を繰り返していきます。

果たして彼らは無事に目的地に到着することができるのか?まさに極上のアイデアによるアクション・スリラーといえる作品であります。

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一方、マーク・ウォールバーグの存在感も注目のポイントです。上の画像の通り本作では「禿げヅラ」姿というショッキングな姿(笑)、いや、これ実は実際に自分の髪を剃り上げたとのこと。プロ意識の高さを感じさせます。

そしてその悪役ぶりは大きな見どころの一つ。どれだけ抑制を受けようと、めげずに立ち上がろうとするしつこさ、執念は彼が演じるパイロット・ダリルの魅力でもあります。

数々のヒット作で主演を務めてきたスターの一人でもあるウォールバーグ。近年はその「スター」というカラーから大きな脱皮を果たすべく、癖のある悪役などにも挑戦を続けており、本作でも泥臭く粘っこい悪役を見事に演じています

作品規模としてはわりにこぢんまりとした印象ですが、それを感じさせない十分なアクション、展開、スリラー感が作り上げられており、見た人はスカッと爽快な気分になること間違いないでしょう!

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