汁なし担担麺を初めて食べるなら「キング軒」がオススメという3つの理由

グルメ

汁なし担担麺とは

汁なし担担麺とは、あったかい麺に味付け挽肉が乗っていて、山椒の強めの刺激を楽しむことができる広島のご当地麺料理です。
提供された時は少し汁気があるのですが、食べる前にそれをしっかりとかき混ぜることで汁気が無くなるのが「汁なし担担麺」の名前の由来です。
見た目と名前の印象が近いので「冷やし担担麺」と混同されるケースがあるのですが、汁なし担担麺は違う料理として分類されています。

唐辛子の辛さだけでなく山椒や花椒(ホアジャオ)の痺れる辛さが最大の特徴で、この痺れる辛さが好き嫌いを大きく分ける要素でもあります。
花椒(ホアジャオ)の痺れる辛さに中毒的な魅力を感じる方もいれば、「辛いものは得意だけどこの辛さは無理だ」という方もおられます。
なんにせよ、辛さが魅力なので辛いものが苦手な方は避けた方が良い食べ物です。

汁なし担担麺の元祖は広島市中区の「きさく」(一般的に想像される中区からはだいぶ南の舟入という場所にあり、本通商店街などからはだいぶ離れている)というお店で、数年後に「くにまつ」が人気を牽引していったと言われていますが、今回はそのストーリーは割愛します。

「きさく」「くにまつ」と共に汁なし担担麺御三家と呼ばれているのが今回ご紹介する「キング軒」です。
老舗を差し置いて私がキング軒をイチオシするのには3つの理由があるのですが、まずはお店やお料理の紹介から。

お店の様子

キング軒は広島市内にも複数店舗があり東京、大阪、福岡などにも出店しています。
今回ご紹介するのは観光の方も立ち寄りやすい「本通店」です。

一時期は入店待ちができることが多かったのですが、汁なし担担麺ブームはある程度落ち着きを見せているので、ふわっと入れることが多い印象です。

メニューは汁なし担担麺のみで、あとはライスや追加トッピングです。

入ってすぐに食券を買ってから着席するスタイルで、購入時に最初の辛さ(1辛〜4辛)を決めることになります。
辛味の全く入っていない0辛もできるのですが、辛さありきで成立する麺料理なのでお子様用と思った方がよさそう。
辛いものが苦手なお友達と一緒に観光に来てる方は、その時間は別行動でスイーツを食べてきてもらった方がお互い幸せになれると思います。

汁なし担担麺は坦坦ライスで〆るのも楽しみ方の一つなので、ライスを一緒に注文するのも良いでしょう。

店内はL字型レイアウトでカウンターのみ10席程度と狭めですが、清潔に手入れが行き届いているので安心と共に集中して食事が楽しめます。

ちなみに、地元の方ならここより1キロくらい離れてますが「大手町本店」もおすすめです!
オフィス街にある店舗なので、12時から13時のピークタイムを避けると使いやすかったりします。

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警告:初めてなら1辛、チャレンジするにしても2辛まで

山椒や花椒をたっぷり使う料理が初めての方はご注意を。

購入時点で辛さの選択をするのですが初めてなら1辛、チャレンジするにしても2辛までがおすすめです!

山椒や花椒の痺れる辛さは唐辛子の辛さと全然違って、「唐辛子はいくら辛くても大丈夫だけど花椒は無理」っておっしゃる方もおられるくらいです。
キング軒では山椒を自席で振り掛けながら食べることが推奨されています。
もし、辛さが足りないなと思っても自席で山椒をかけちゃえばいいので、初めてなら1辛、チャレンジするにしても2辛までにするのがベストです!

こんなにしつこく言うのも、初めてなのに「俺は辛いのマジで大丈夫だから」って4辛を頼んで、そのまま涙目で「この辛さ全然知らない、なにこれ」ってなったチャレンジャー(愚者)をたくさんみてきたからです。
そしてもちろん、私もそうでした。(今は2辛しか頼まない)

おすすめメニュー

届いた汁なし担担麺はこんな感じです。

私のおすすめはセロリトッピングで、写真右側に写っているのがセロリたちです。
セロリの独特の風味が山椒に程よく馴染んで、ゴリゴリとした食感が味にいい感じの変化を加えてくれます。
何よりも野菜が追加で採れてヘルシーなので、カロリープラマイゼロと錯覚できるのがいいですね!

温泉玉子を注文すると、すき焼きみたいな感じで麺をつけながら食べることもできます。
辛さをまろやかにしたい人にはおすすめの食べ方です。

楽しみ方

汁なし担担麺の楽しみ方

自席には汁なし担担麺の食べ方が書かれているので予習しましょう。
「食べる前に必ず30回以上混ぜる」は必須なので、最後の仕上げを自分でやる料理だと思ってください。
と言うのも、汁なし担担麺が席に届いた時は少し汁が入っていて未完成とも言える状態なんです。
これを30回以上しっかりと混ぜることで、少量の汁が全体に行き渡って「汁なし」となるのです。

しっかり混ぜるとこんな感じになります。
(ベテランさんには”まだ混ぜが甘い”って言われちゃうかも)

卓上に「後がけ山椒」があって、この山椒は風味が違うので辛さに慣れたらまずは軽く全体にかけて、そのあとは一口ごとにこれをかけながら食べるのがおすすめです!

山椒のちょっとしたジャリジャリ感とフレッシュな痺れが未知の感覚で、この刺激が好きかどうかで「苦手な料理」になるか「中毒性の高い病みつき料理」になるかが分かれます。

坦坦ライスの楽しみ方

ベテランは汁なし担担麺をひとくち分くらい残してからライスを投入します。

ライスを投入したら、卓上のタレ、お酢、鷹の爪などを入れて混ぜると坦坦ライスの出来上がり!

酢の爽やかさと山椒の刺激が合わさったこれまた独特の食感で、私は麺大盛りよりもライス注文でこれを楽しんじゃいますね!

キング軒をお勧めする3つの理由

猛烈なブームは落ち着いたとはいえ、汁なし担担麺のお店はまだまだたくさんあります。
そんな中で、私が特別キング軒を推している理由はこの3つ!

山椒(花椒)に対するこだわりが半端ない

とにかく山椒の刺激や香りが元気!
こだわりの山椒を毎朝必要な分だけ挽いてるそうで、香りへのこだわりが感じられます。
もともと入っている山椒と、卓上の山椒で風味が違うので自分好みのブレンドを見つけて楽しめるのも面白いです。
山椒を楽しむ麺料理なのだから、山椒に対するこだわりはあればあるほどいいですよね。

麺選びがお上手

実は汁なし担担麺はあまり進んでは食べないのですが、キング軒だけは特別なんです。
他店だと中華麺特有の香りが強いことが多く、この香りが山椒の香りにマッチしてるかと言うと疑問でして、私があまり好まない理由もここにありました。

しかし、キング軒の麺はその中華麺臭さがないので山椒の香りを邪魔する要素がないんです。
汁なし担担麺ブームの頃、いろんなお店で食べ歩きましたが「あの刺激が忘れられない、また食べたい」となったのはキング軒だけでした。

セロリトッピングが良い

先にご紹介した通り、セロリトッピングがおすすめでセロリと山椒の相性の良さは目から鱗でした。
セロリという食材はあまり得意ではなかったのですが、キング軒のセロリトッピングと出会ってから大好きな食材となりました。
セロリって普段あまり摂る機会がないので、ヘルシーな食事を摂取してるって錯覚できるのがいいですよね。

まとめ

ということで、汁なし担担麺を食べてみたい方はキング軒から試すことをお勧めします。
ここで苦手な料理だと感じたら、たぶんどのお店のものも無理だと思うし、ここで汁なし担担麺の魅力に気づいたら、いろんなお店を回って食べ比べするのも面白いと思います。

あとは私からの警告、初めてなら1辛、チャレンジするにしても2辛までを覚えておいてください。
もし、いきなり4辛にチャレンジして無理だったって人がいたら新たな笑い話要員に追加するので教えてください。

店舗情報

今回ご紹介したのは広島の本通店ですが、広島市内にも複数店舗があり東京、大阪、福岡などにも出店しています。

公式サイトに店舗情報がまとめられていますので、食べてみたい方はチェックしてください。
https://kingken.world

お家で食べたい方へ

キング軒のオンラインショップではお店に近い味が楽しめる自宅調理セットが販売されています。
店頭でも買えるお持ち帰りセットと同じものが送られてくるようです。

Just a moment...

また、キング軒には雰囲気再現系のチルド麺などもあり、一部の商品は各種ネットショップでも購入できます。
ただ、こちらは雰囲気再現系なので私的には全く別物だと感じます。

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