こんにちは。そら嬢です😺
皆さま、最近本は読んでいますか?
実はそら嬢は、学生時代は本の虫、活字がとにかく好きな人間だったんです。
それが、社会人になり、生活が忙しくなるにつれてだんだんと本から遠ざかり…ここ数年は、年に5冊ほどしか読めていません。(もっと少ないかも…)
昔は月に5冊以上読んでた頃もあったのになぁ……😣
そんなそら嬢ですが、なんと最近、朗読をはじめました。
この記事では、作成した朗読動画の紹介と、なぜ朗読?どこで?何を?などなど、そら嬢の朗読活動にまつわるあれこれを書き記していこうと思います。
初の朗読動画! #中也web朗読会2025
4月のある日、Xを眺めているとこんなツイートが目に留まりました。
山口県にある中原中也記念館さんが、中也のお誕生日に合わせて朗読会を開催されるとのこと。
記念館現地でのイベントにあわせて、Xでもハッシュタグを使って朗読動画を投稿してね!という内容でした。
この投稿を見たのが4月23日。
参加したい気持ちもありながら、1週間で作品を読み込んで録音して動画も作って……できるだろうか、と悩んだのですが、楽しいことはやってみなくてはと思い、土壇場で参加を決めました。
中原中也は詩人なので、当然作品も詩です。
詩は小説よりも、その深いところを読み込むのが難しいとわたしは思います。
読む詩を決めてから、何度も文字を目で追って読み、声に出して読み、録音して聞いてみて、また読み直して…というのをひたすら繰り返しました。
題材に選んだのは、詩集『山羊の歌』に収録されている『心象』という詩です。
詩の読み取り方は人それぞれですが、わたしはこの詩から
過去と未来、死と生を憂いながらも今を踏みしめているような情景を受け取りました。
そして、出来上がったのがこちらの動画です。
せっかくなら映像をclusterで撮りたいと思い立ち、急遽こねこ星人さんに撮影をお願いしたところ、快く引き受けてくださいました!(本当にありがとうございます!!)
場所は浜かつお様の「夕映ヶ浜」というワールドです。
波打ち際の風景やBGMの波の音が、詩の情景にぴったりでした。
そしてこねこ星人さんのカメラワークもばっちりで、そら嬢が作ったラフな絵コンテからドンピシャな映像を撮ってくださいました…!
使い慣れない動画編集ソフトで音声の録音がうまくいかなかったり、動画編集ソフトの透かしが外せなくてすごい存在感を放ってしまったりと、ちょっと納得いってない部分もあるのですが、初の朗読動画を作成できたことにはとっても満足しています。
いずれもうすこしきれいに録音ができるようになったら、YouTubeのほうへもアップしたいなと思っています。
朗読のきっかけ その①
そもそも、本離れが著しいそら嬢がなぜ突然朗読をしようと考えたのか。
それにはまず、ここ「こねこ惑星クリエイターズ」の存在が大きく関わってきます。
こねこ惑星クリエイターズには様々な分野のクリエイターさんが集まっていますが、活動のひとつの大きな柱になっているのがメタバースメンバーたちです。
clusterというメタバース空間を舞台に、音楽や創作などの表現活動をしているメンバーがたくさんいるのです。
(今回はclusterとは?音楽活動とは?といったお話は割愛させていただきます。ブログを読んでくださっている方はよくご存知ですよね!)

そして、私そら嬢もclusterにアカウントを持ち、皆さんのライブにお邪魔したり、作ったワールドで遊ばせてもらったり…と、受け手側として楽しんでいました。
しかし、そうして皆さんの表現活動を浴びているうちに、だんだんとわたしも何かやってみたい…という思いが湧いてきたのです。

すっかり忘れかけていたのですが、もともと自分自身で何かを表現することに対して強い憧れを持っていました。
文章を書いてみたくなったり、音楽をやってみたくなったり、演劇をやってみたくなったり…いろいろとつまみ食いをした後に、諦めにも近い形で落ち着いていたその気持ちが、こねこ惑星クリエイターズの活動に触れることで再燃したのでした。
そして考えるようになりました。
今のわたしでできることは何だろうか?と。
まったく場面が変わるのですが、ちょうどその頃、お鼻の具合が悪くなり耳鼻科へ行きました。
その診察中のお話の中でおじいちゃん先生に言われた言葉がとても響いたのです。
「なるべく自分が楽しいことをして過ごしなさいね。大人になるとね、楽しいことがわからないって人もいるんだけど、そういうときは子どものときに好きだったことをやるんだよ。たいていはそれがその人の本質的に好きなものだから。」
なんだか足元に勝手に引いていたラインをさっと消してもらえたような、そんな感覚を覚えました。
そっか。好きなこと、好きなままでいいんだ。
家に帰って物であふれた部屋を見渡します。
そこでわたしを迎えてくれたのは、お絵かきの道具と、ハンドメイドの資材と、お洋服と、
本棚に並んだ本たちでした。
朗読のきっかけ その②
実はこの頃、こねこ惑星の水面下である企画が進行していました。
それは「こねこ惑星の看板番組を作ろう!」というもの。
clusterに専用ワールドを作り、メンバー持ち回りで番組を収録し、YouTubeでも配信し、こねこ惑星の存在感をアピールしようぜ!という、結構大がかりな企画です。
この記事を書いている時点ですでに、YouTubeにメンバーのインタビュー動画がアップされたり、clusterで広島の観光案内イベントを開催したりと活発に動いています。

気になる方はこねこ惑星クリエイターズのYouTubeチャンネルを見てね!
チャンネル登録もしていただけるとメンバー一同喜びます!
▶️ こねこ惑星クリエイターズ
この企画を進めるにあたって、そら嬢には心配事がありました。
そら嬢、滑舌が…よわよわなのです………
どれくらいよわよわかと言うと、カ行とサ行とタ行とナ行とパ行とバ行とマ行とラ行が苦手です。
ほとんどやないか。
インタビュー動画は録画なので撮り直しができるのですが(動画版旅行部もそうですね)、イベントや番組は生放送の予定です。たいへん。
お聞き苦しくないくらいにはちゃんと喋れるようになりたい…!
ところで、喋れるようになるにはたくさん喋るしかありません。
しかし困ったことに、ここのところ「人と喋る」ということを必要最低限しかしておりません。
仲の良い友人たちはライフステージが変わったりしてなかなか会えず、一緒に生活している家族はまったくもってお喋りが好きなタイプではありません。
そう……日常に喋る機会が少なすぎるのです……
これは、どうにかして自ら喋る機会を増やさなければなりません…!
そこで思いついたのが朗読でした。
本も読めるし、滑舌の練習にもなる。一石二鳥では?
しかも…もしかしたら、朗読でclusterのイベントができるのでは…?
これは、やるしかない…!!
イベント、やるぞ!
朗読イベントをやる気になったところで、実際にイベントができそうか、筋道立てて考えてみました。
まず、イベントを行う環境について。
わたしは歌を歌えるような機材もパフォーマンスができるような機材も持っていません。
なんなら、普段clusterを遊んでいるのはほとんどがスマホ端末。
でも本を読むなら、朗読ならマイクさえあればできそうです。
実際にclusterでは、派手な演出などのないトークイベント等を開催されている方もいらっしゃいますし、お友達と一緒に遊んだ時にスマホでも思ったよりも違和感なく声が出せることも分かりました。
次に、読む題材について。
当然ながら文学作品には著作権が存在します。
著作権は作者の死後70年でなくなるため、芥川龍之介や太宰治といった文豪と呼ばれる方々の作品などは著作権が消滅していることになります。
そして…そんな著作権がフリーになった作品を掲載している、青空文庫という素晴らしいサイトがあります…!
青空文庫は無償で、朗読等の利用もOKと記載されていましたので、これを使えば著作権の心配はありません。
何より、青空文庫にはわたしが読んだことのない作品もたくさんある…!読みたい…!(実は読んでいたのはほとんどが現代文学で、昔の作品はあまり多くは読んだことがないのです…)
なんとなくイベントのイメージが掴めたところで、もう少し具体的に内容を詰めていきます。
検討内容としては主に5W1H、そして目標も定めました。
このような感じです。

ここまで具体案を詰めたところで、こねこ惑星の皆さんにご意見を伺ってみました。
こういうイベントをしたいのだけど、どうでしょうか?と…
すると嬉しいことに、皆さん「面白そう!」と背中を押してくださいました…!
こうしたらより良くなるよ!とアドバイスもくださり……
こねこ惑星のすごいところって、こういうところだと思うんです。
誰かが何かをやろうとすると、皆がそれを応援してくれて自分ごとのように考えてくれて、助けてくれて、見守ってくれる。
たぶん、こねこ惑星に所属していなかったら、朗読イベントも「やりたいなー」で止まっていたと思います。
本当に心強い、素敵な仲間たちです…!
いざイベント当日…
読む題材も決めて、練習もして、
4月25日についにイベント1回目当日を迎えました。
この日はお昼を過ぎたくらいからずっと緊張していたように思います。
イベントタイトルは「そら嬢朗読会 夜のひととき【第一夜】」
夜にゆったりと文学作品に触れる時間にしたいと考えていたため、夜をテーマにタイトルを決めました。

20時15分。イベントが開場になりました。
すると、続々とお客様が…!
最初のお客様の姿が見えた時は本当に嬉しかったですし、安心しました…!

初回の目標は5名のお客様に来ていただくことだったのですが、なんと、通算で15名近くの方に足を運んでいただけました。
初回からこんなにも興味を持っていただけるとは思っていなかったので、本当に嬉しかったです。
しかし……
結果としてこの日は、満足のいくイベントにはなりませんでした。
イベント序盤から、音声がブツブツと途切れるトラブルが発生。
マイクを変えてみたり、clusterに入りなおしてみたり、お客様にも教えていただきながら思いつく限りの方法を試してみたのですが、結局最後まで直ることはなく…
音声状況が悪いまま、3作品の朗読をして終了となりました。
原因はおそらく、そら嬢の家の通信環境。
そら嬢の家は諸事情で光回線が引けないため、置くだけでWi-Fiが使えるホームルーターを使用しています。
手軽な反面、やはり通信の速度や安定感は光回線にぜんぜん及ばず、clusterに必要な通信量には足りなかったようです…。
金曜日の夜という、clusterが混みやすい時間帯だったことも関係するかもしれません。
事前に一度リハーサルをしてその時はたまに途切れる程度でさほど気にならかったことと、そして実はこの準備期間中にそら嬢の手元に元気なパソコンさんが来てくれたためスマホではなくパソコンからイベントができるようになったことで、問題なくイベントが開催できる!とすっかり安心してしまったのですが…もっと何回も、いろんな曜日・時間帯にやってみるべきでした…。
少なくとも、ご機嫌で朗読会用の衣装なんかを作っている場合ではなかった…

リベンジ、するぞ!
たくさんのお客様に来ていただいたにもかかわらず、音声トラブルという不甲斐ない結果に終わったイベント第一夜。
終わったその瞬間から、そら嬢のネガティブが本気を出します。
たくさんのお客様がイベントに興味を持って足を運んでくださり、トラブル中もあたたかく見守っていただけたことは本当に嬉しくて感謝しきりではあったのですが、その嬉しさ以上の申し訳なさと情けなさで、こっぴどく叱られたチワワのようにショボショボしてうなだれていました。
でも、イベントは続けたかったんです。
1回上手にできなかったからといって、せっかく広がりそうだった世界をあきらめたくはありませんでした。
そんな、ひとりでぐるぐる(ショボショボ)と頭を抱えていた時に手を差し伸べてくださったのは、やはりこねこ惑星クリエイターズの皆さま。
あたたかい労いの言葉、応援の言葉、そして一緒に考えよう!と言っていただけたときのあの嬉しさと言ったら…!!
(これは秘密なんですけど、実はあの日、皆さんから連絡をもらうたびにそのあたたかさが心に沁みて沁みて、何度もほろりと涙をこぼしていたんですよ…)
それにしてもフッ軽なこねこ惑星の皆さま。
今後について相談させてください!と言った数日後にはもう、そら嬢反省会の予定が組まれていました。
ありがたすぎる…!!
そこで音声の問題を改善すべく、いろいろとやってみた結果…
ディスコードを通してclusterに音声を流す、という方法に落ち着きました。
こねこ星人さんがいろいろと調べてくださり、これならそら嬢のお家の通信がよわよわでも安定しそうとのこと。
問題は通信環境の良い誰かの協力が必要なところですが、イベントの時は都度お力を貸してくださるとのこと…!本当にありがたすぎる…!!!
もうそら嬢は、こねこ惑星の皆さんに足を向けて寝られません。本当に。
(念のため言っておきますが、そら嬢も、パソコンの場所を変えてみたり、ルーターの場所を変えてみたり、ルーターからの接続を有線にしてみたり、お家でできることはやったんですよ…!あまりにも力及ばずでしたが…)
音声問題が解決したところで、さあ第二回に向けて…と思っていたら、
「その前に、第一回リベンジしたくない?」という神(こねこ惑星メンバー)の声が。
したいです。したいに決まってます。
ということで、「そら嬢朗読会 夜のひととき【第一夜リベンジ】」を開催しました!

第一夜で読んだものとおなじ題材で、しっかり練習もして、前日に実際と同じ環境で音声チェックもして(実はここでまた別の問題も発生したのですが、それは置いておくことにします)、いざ…!

この日は、大成功と言っても良いのではないでしょうか…!
この日も想像よりもたくさんのお客様がきてくださいました。最後までいてくださった方だけでも10名。
第一夜にも来てくださっていた方もいらっしゃいましたし、はじめましての方もいらっしゃいました。
心配していた音声トラブルもなく、時間もおおむねオンタイム進行、そら嬢もとても楽しく作品を読ませていただき、そして読み終わった後にはお客様と作品の感想や考察をお話して…!
これ!これです!わたしがやりたかったことは!
わたしはいろいろな趣味がありますが、これまではどれもひとりで完結しがちでした。
同じ作品に触れてその時間を共有できるって、こんなにも楽しいことなんですね。
やっとスタート地点に立てた気がします。
今後の予定
その後、5月末には【第二夜】を無事開催。
6月以降も継続して開催していく予定です。
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文学作品がお好きな方はもちろん、普段あまり触れることがないという方も、耳を傾けながらゆっくりと過ごしていただけるようなイベントにしていきたいと思います。
毎月、月末の金曜日、20時30分から。clusterにてお待ちしております。
ちなみに6月は出張版イベントも予定しています。
出張版ではバーチャル広島駅の屋上、ソラモア広場のワールドを使用して、広島に縁のある作家さんの作品を読む予定です。
青空が印象的なワールドにあわせて、日曜日の午後に開催します。
こちらもぜひお越しいただけると嬉しいです!

日時:2025年6月15日(日) 14:30~(開場14:20~)
場所:cluster バーチャル広島駅 ソラモア広場フロア
参加費:無料
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