映画『FPU 若き勇者たち』緊迫する現代世界のリアルを感じさせる迫力のアクションストーリー!

レビュー
(C)2024 Zhongzhong (Huoerguosi) Films Co., Ltd. & Wanda Pictures (Huoerguosi) Co., Ltd. All Rights Reserved

実在する国連平和維持活動のために組織された警察部隊「FPU(Formed Police Unit)」をモチーフに、過酷な状況の中でも奮闘する若者の姿を描いた映画『FPU 若き勇者たち』が全国公開されます。

直接的に国の情勢に関わることを許されない、海外からの支援部隊。過酷な状況に置かれながらもその行動を制限され、不条理な状況に陥ることを余儀なくされる若者たち。そんな状況でいかに人々は信念を貫いていくのか。中東情勢、ウクライナ侵攻など世界的な緊張が高まる中、ある意味とても作り話と放ってはおけない思いを呼び起こされる物語であります。

映画『FPU 若き勇者たち』概要

作品情報

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国連平和維持活動のために組織された中国の警察部隊「FPU」の死闘を描いたアクション映画。

中国の大ヒット映画『インファナル・アフェア』シリーズの監督アンドリュー・ラウが製作総指揮を担当、武術監督出身のリー・タッチウが作品を手がけました。

キャストにはテレビドラマ「陳情令」や映画「無名」「熱烈」などのワン・イーボー、『オペレーション:レッド・シー』のホアン・ジンユーらが名を連ねています。

あらすじ

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国連から要請を受け、政府軍と反政府組織の武力紛争が激化するアフリカへ派遣される中国の組織警察隊FPUの若者たち。

チームワークを重視する分隊長ユー、正義感が強い狙撃手ヤンら信念に従い行動する精鋭メンバーたちは、この国でも最も危険な地域も果敢に足を向け、大量虐殺やテロ攻撃、暗殺、暴動、人質事件などさまざまな困難に立ち向かい、何度も命の危険にさらされながらも、人々の平和を取り戻し隊員全員が無事に帰国するために奮闘します。

しかしそんな彼らの前には、予想だにしなかった運命が立ちはだかっていたのでした……。

作品詳細

製作:2024年製作(中国映画)

原題:維和防暴隊 Formed Police Unit

監督:リー・タッチウ

出演:ホアン・ジンユー、ワン・イーボー、チョン・チューシー、オウ・ハオほか

配給:ハーク

劇場公開日:2025年1月10日(金)より全国順次ロードショー

公式サイト:https://hark3.com/archives/2103

「現代世界の緊張」を感じさせるリアリティと迫力のバトル映像

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近年世界のあちこちで発生する紛争。国交という面において、さまざまなところで緊張の高まっている現代であるからこそ多くの人に「是非見ておいてもらいたい」と思える作品であります。

物語の視点となるのは、国連から要請を受け活動する組織警察隊FPUの隊員たち。その立ち位置は非常に微妙なところにあり、武装を許可されながらも本当に必要がありながら武力行使ができず、場合によっては殴り続けられたり、ある程度危険に身を浸さなければらなかったりと、不条理な状況に置かれてしまうわけです。

その矛盾の中で、人はいかにふるまうべきか。そんな問いを見る人々に投げかけているようでもあります

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物語に登場する警察隊の若者たちは、テロリストたちの容赦ない攻撃とともに、自身の安全すら確保できない状況に対し、苦しみながらも自身の意志を貫いていきます。地球の裏側ではこんなこともある、という遠い話のような物語でありながら、さまざまな不条理にどう向き合っていくべきか、などといった誰もが抱く心理に言及している物語でもあります。

中国、などといったキーワードからは、作品を「国のプロパガンダ」的な視点で評価される可能性もあるかもしれませんが、矢面に立たされる人々の立場、物語はそんな普遍的なテーマに触れた点もあり、見る人はどこかに共感するポイントをおぼえることでしょう。

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またハリウッドにも負けない映像観を実現する近年の中国映画の一つであるだけに、アクションシーンも臨場感、緊張感が抜群。走行車両のディテールや銃撃戦の迫力など、アクション映画ファンにもアピールするシーンが満載で、ハラハラドキドキのバトルシーンも見どころたっぷり、まさに「見ておくべき」と思える物語であります。

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