XREALシリーズが気になってる人向けのぶっちゃけレビュー(XREAL 1Sの場合)

レビュー

はじめに

円安と物価高でいろんな商品が高くなってるのに、次々と出てくるガジェット欲が消えない皆様こんにちは!

私は、仕事と趣味で毎日15時間くらいパソコンを使ってるので、目が疲れる!腰が痛い!!お尻が痛い!!!
パソコンを使うのはやめられないけど、この苦痛を取り除く方法はないものか…

ということで、メガネ型ディスプレイがとても気になっていました。

そもそもはVRゴーグルのQuest3をパソコンに繋いで巨大バーチャルディスプレイとして使っていたのですが、性能や画質に大きな不満はないながらも、Quest3の装着感の悪さは何ともできず、これを長時間装着するのはとても無理でした…

そこで、注目したのがメガネ型ディスプレイの代表的な商品のXREAL 1Sでした。
これを先日の公式リユースセールで買って1ヶ月くらい使ってみたので、ぶっちゃけの使用感をお伝えしたいと思います。
とても面白い商品ではありましたが、私的には「思ってたのと違う」がたくさんあったので、購入前のご参考にどうぞ!

XREAL 1Sでわたしが解決したかったこと

・自由な姿勢でPC作業したい → ノートパソコンだと画面位置が固定されちゃうけど、メガネ型ディスプレイなら自由に姿勢を変えられそう、姿勢が変えられれば腰やお尻の痛みから解放される!

・気軽に装着したい → Quest3の画質や没入感は素晴らしいけど、重い暑い髪の毛ボサボサになる、メガネ型なら気軽にかけられそう!

・目が疲れるのを何とかしたい → PCだと同じ距離でずっとみ続けるけど、XREALだと画面の距離を変えられるので併用すると目の疲労を分散できそう?

実際にXREAL 1Sを使ったところ、これらは完全解決とはならずとも全部良い方向に向かいました!
ある程度自由に姿勢が変えられることや、目とモニタの距離が変わることがいい感じにリフレッシュになり、PC画面に疲れたらXREALに行って、XREALに疲れたらPC画面に戻ってみたいに入れ替えながら使っています。

ただ、「思ってたのと違う」みたいなのもたくさんあるので、それはこれからお話ししてゆきます。

前提:XREAL 1Sはいわゆるスマートグラスではない

私も最初誤解していたのでここで前提情報を!
XREAL 1Sは「メガネ型ディスプレイ」であり、今流行りの「スマートグラス」のような機能はありません。
XREALシリーズが出た頃は、これらもスマートグラスと呼ばれていましたが、最近の分類だとこれを「スマートグラス」と呼ぶのは誤解を招きそうです。
いまはスマートグラスっていうと、AIアシストなどが目玉機能となったメガネ型の情報デバイスを指すのが一般的ですよね。
今回ご紹介するXREAL 1Sにはそのような機能はなく、大雑把に言えばただのメガネ型ディスプレイです。

AIアシストのような機能もないし、音声コントロールもできない、これをかけたまま街を歩くようなアイテムではなく、パソコンやスマホの画面をメガネ型ディスプレイの中に映すアイテムですので、この点は誤解なきよう。

なお、今秋発売予定とされている「XREAL Aura」という製品はAndroid XR対応空間コンピューティングデバイス(AIを利用できるスマートグラス)になると言われています。
「XREALシリーズは全部メガネ型モニタ」と言い切れない世の中もすぐそこにきているので、この点もご注意ください。

XREAL 1Sの特徴

前述の通り、PCなどの画面を目の前に大きく表示するメガネ型ディスプレイです。
ヒット商品であるXREAL Oneの後継モデルで、いろんなところがちょっとスペックアップしています。

レンガみたいなサイズの外箱

写真では色味が分かりにくいけど濃いブルーです。(色違いなどなし)
ものすごく雑な目で見るとゴツめのサングラスっぽく見えますが、上側に映像用の小型ディスプレイが入っているので厚みがあります。
ディスプレイは左右それぞれについていますが、装着するとなんか良い感じに一つのディスプレイに見えます。
フレーム周りの縁が白っぽく見えるのは、後述するPET素材っぽいフレームの断面が白っぽく見えるためです。

右側のテンプル(つる)の上下に操作用のボタンがついています。
普通のPC用のディスプレイってこういうボタンを何度もポチポチと押して設定変更したりしますが、ハイテクアイテムに見えるXREAL 1Sも古のPC用ディスプレイと同じ操作方法です。

左のテンプルの先端に映像用のケーブルを繋ぎます。
電源はUSB TYPE-C経由で接続した機器からもらうので、XREAL 1Sはバッテリーや別の電源ケーブルなどはありません。
L字型に曲がっていて良い感じに見えますが、ケーブル自体が少し重いので少し左が引っ張られる感じがあったり、机の上に置いているとケーブルがスルスル落ちてそれに引っ張られて一緒に落下みたいなことがあります。

でっかいカプセルみたいな頑丈な眼鏡ケースが付いています。
質感は素晴らしいけど、毎日使う場合はこれにいちいちケーブルやメガネを収納するのが面倒なので、机の上に置きっぱなしとかになりがち。

かつての定番モデルであるXREAL Oneはすでに生産終了(在庫が尽きたら販売終了)となっているので、執筆時点ではXREAL 1Sが事実上のスタンダードモデルになっています…と書いてたら、なんと9月のどこかのタイミングでXREAL 1Sも生産終了モデルとなったようです。
8月はまだ生産終了表示なかったんだけど、今は公式リユースのページに「生産終了」の表示がありました。
なるほど、こういうタイミングで大規模な公式リユースセールがあるのか…

映像は思ったよりもくっきりで、メガネのつるにつけられたスピーカーの音質もなかなか良いです。
ただ、映し出される映像は公式サイトなどのイメージ動画からの連想に比べると小さく感じ、「映像が飛び出すようなものすごい没入感」という印象はなく、「窮屈に表示される映像を覗き込む」みたいに感じました。

全体的に高品質なのですが、一箇所だけびっくりするくらい安っぽいところがありました。
XREAL 1Sはブルーのフレームを特徴としていますが、このフロントの部分はPET素材みたいなペナペナなハリボテです。

これ、本体の浅い溝に嵌め込んでるだけなので、ちょっと触るだけで外れやすく、普通にストレスだったので早々に外してしまいました。
同じサイズでプラ板などを切り出したら、オリジナルカラーのフレームが作れるという楽しみ方などもあるかもしれませんが、この部分の魅力は私にはわからなかった…

あとは、サングラスっぽくなるとか、画面を空間に固定できる(標準で3DoF対応)などなど、売りとされる機能はありますので、その辺りを詳しく知りたい方は公式サイトへ。
https://www.xreal.com/jp/1s

たまに販売される公式リユースがお得かも?

定価は¥67,980ですが、公式リユースセールでは4万円前後で買えることがあります。
執筆時点でも、公式リユースセールが行われており、Bランクリユース品ならなんと¥36,980です。
https://jp.shop.xreal.com/products/xreal-1s-vintage?variant=52291676668192

公式リユース品はメーカーがメンテナンスした再生品で、半年間のメーカー保証が付いているものです。
私はAランクリユース品を買ったのですが噂通りほぼ新品が届きました。
Bランクのものは未経験なので、どのような状態のものが来るかは謎ですが、中古であったとしても公式がメンテナンスやクリーニングをしているので、リサイクルショップなどで買うより安心感は高い…というか、メルカリ等の中古相場を見る限り、その中古相場よりも安いですね!
どんなものかわからないからとりあえず試してみたいという方にも手が出しやすいお値段になっていると思います。

参考情報:Meta Quest3との比較

私はいままでMeta Quest3+Immersedを使ってmacの画面をVRゴーグルに大きく映して作業することがありました。
これと比較した場合、XREAL 1Sはこんな感じ

画質 Quest3が比較的良い
視界 Quest3が圧倒的に良い(XREAL 1S 52° vs Quest3 110°)
マルチスクリーン Quest3が圧倒的に良い、XREAL 1Sはマルチスクリーン表示ができないけど、ウルトラワイドスクリーンが割と使える。
付け心地 XREAL 1Sが圧倒的に良いXREAL 1Sはおでこの部分が熱くなるけど、Quest3みたいに顔面滝汗みたいになることはない。あと、圧倒的に軽いのも素晴らしい。
その他 作業の没入感(気が散りにくさ)はQuest3が良いけど、「紙の資料を見ながら作業する」みたいな用途だとXREAL 1Sが圧倒的に良い

主用途が違うので単純比較できませんが、Quest3ユーザーがXREAL 1Sを使うのは「いろんなメリットを少し妥協してでも、付け心地の良さを求めたい」という場合にのみおすすめです。
Quest3でPC作業するのは画質、画面サイズ、没入感などかなりいい感じなのですが、長時間つけての作業が不快で地獄です。
髪の毛もぐちゃぐちゃになるので、Quest3で作業したあとは外出しにくいんですが、XREAL1Sはこの辺りの心配がなくなります。
私は、XREAL 1Sを買ってからQuest3でPC作業をすることがなくなっていますが、Quest3が持つ圧倒的なメリットを手放したとしても、XREAL 1Sが持つ付け心地の良さというメリットは大きいと感じました。

良かった点

XREAL 1Sは「文字がギリギリ読める程度の画質」と聞いていたので期待はしていなかったのですが、画質は思ったより良かったです。
設定次第ですが、文字は小さなサイズでも読むのに困ることはない画質でした。

あとは、ウルトラワイドスクリーンモードが結構便利というか、私はこっちのモードにしか実用性を感じなかったです。
ウルトラワイドスクリーンは、超横長のディスプレイの必要な部分のみをメガネでのぞいている感じ。

私のmacbook pro(M5Pro)だと3840*1080(32:9)のサイズで使えたので、左のほうに資料、真ん中に作業画面、右にその他アプリみたいな配置にして、首を振れば必要な情報を目にできるのがいいです。
視界の下半分はメガネの影響を受けずに外の世界が見えているので、キーボードを目視できるのはもちろん、紙の資料やノートパソコン本体の画面などをさほど苦労せずみられるのも使いやすい点でした。

あと、想像するメリットとしては新幹線での移動中やカフェなどでPCを操作するときに、XREAL 1Sを使うと他の人に画面を見られる心配がなく作業できるなどのメリットはあるかもしれません。

がっかりした点

Quest3で体感するような「目の前に巨大な映像が映る」という感じではなくて、「メガネについた四角い覗き穴から映像を眺める」みたいな体験です。

ざっくりした見え方イメージはこんな感じ。

フリー素材をお借りしてのイメージ

これ、眼前に巨大スクリーンが飛び出すみたいな体験とはかけ離れてるのがぶっちゃけのところで、正直かなり窮屈に感じます。
それゆえ、動画鑑賞に使うのもイマイチで、表示エリアの関係で視界の中央以外はガッツリ切れちゃうし、表示エリアに収めようとすると結局小さな映像になってしまい迫力がありません。

「最悪、動画鑑賞用の大画面になるかな」と思っていたけど、この用途にはあまり向いてなさそうで、同じ理由でゲーム用モニタにするにも向きませんでした。

ちなみに、XREAL 1Sの特徴としてディスプレイの映像を空間に固定するか、メガネのレンズに固定するかを選択できます。(ウルトラワイドスクリーン利用時はレンズ固定モード不可)
映像をメガネのレンズに固定した場合はこの現象が出ないのですが、表示領域からはみ出した部分を見ることができないので、映像を大きくするのが難しく映像の全部が収まるサイズでの利用となり、没入感や迫力の面では劣ってしまいます。

スマホの画面を映せるアイテムとしての使い方として紹介されていますが、スマホ操作は結局指でタップするので、結局手元のスマホを見ちゃうんですよね。
動画を再生したらXREAL 1Sの映像に集中できるかと思いきや、結局目の前にスマホを置くのと大差なくて、これなら目の前にスマホを置けばいいのではと思っちゃいました。
動画鑑賞時に手が塞がらないという点はメリットかもですが、「メガネをかけてまでそこまでするメリット」みたいなのは感じませんでした。

商品自体は工夫も多く高品質なので、特定の状況でばしこーん!って刺さる使い方がありそうですが、私にはその使い方が見つからなかったです。
あと、あまり話題になっていない「イラスト等の3D化機能」は面白いかと思ったけど2〜3分使って飽きました。
これ使ってると本体けっこう熱くなりますし、あまり話題にならない理由も頷けました。
ちなみに、そもそも本体は熱くなって、おでこにカイロを当ててるような感じになります。

私的に「がっかりした点」が多くなったのですが、決して悪い商品ではなく使い方とニーズが合えば面白いアイテムなんです。
付け心地が良くて気軽につけられるという爆裂なメリットはこれらのがっかりポイントを総裁してくれるレベルです。

こんな人は注意

接続できる機器は限定的

接続する機器のUSB TYPE-Cポートから映像信号が出ている(DisplayPort Alt Mode)必要があります。
最近のmacbookなら問題ないのですが、格安WindowsPCなどではUSB TYPE-Cポートから映像信号が出ていいない機種があるのでご注意を。
また、ゲーミングデスクトップもビデオカードやマザーボードに映像信号の出るUSB TYPE-Cポートが付いていないことが多いので、そのままでは使えない可能性が高いです。
私のゲーミングPCもバッチリダメだったので、面白半分で以下のようなHDMIポートをUSB TYPE-Cに変換する変換器を買ってみたのですが、映像は出るけど音声は出ませんでした。

これ

Windowsパソコンだと、そのままでは使えない可能性があるので事前にチェックを。

ゲーム用途はたぶん微妙!

大画面でゲームすることを期待しているかもしれませんが、27インチくらいのモニターがある方にとってはXREAL 1Sの映像を大画面と感じにくいです。
メーカーさんはゲーム用途にお勧めしていますが、視野や表示領域の関係からもゲームに適しているかという点においては結構疑問で、私は普通のモニターの方がプレイしやすかったです。
もし、普通のモニターに不満があれば、XREAL 1Sを買う費用をハイスペックモニター用のお金にした方がいいと思います。
迫力のある没入感を求めるなら、お部屋の照明を消して普通のモニタで楽しむので十分かも?

普段メガネをかけている人は対策が必要

VRゴーグルなどこれ系のデバイスは2メートル先くらいをみる焦点で映像を見ることになるので、普段メガネで生活している方はたぶんメガネなどが必要となります。
しかし、XREAL 1Sは眼鏡をかけたまま使うのが難しい機器なので特別な対応が必要です。
めっちゃくちゃむりやりかければ、メガネonメガネみたいな装備方法もできなくないのですが、XREAL 1Sがだいぶ遠くにいっちゃうので、ただでさえ小さく見える映像がさらに小さく感じられ、何のためにXREAL 1Sを使ってるんだって状態になっちゃいます。
コンタクトレンズを使える方はコンタクトレンズを使うことになりますが、そうでない方はインサートレンズの購入も視野に入れた方がいいかもしれません。
インサートレンズはXREAL Oneと同じものが使えるそうです。

ぶっちゃけおすすめできるか

私の正直な感想としては、付け心地や気軽さはいいけどいろいろ中途半端で、ガジェット好き向けの飛び道具かなと感じました。
多くの方にとって「期待してたのと違う」というポイントが少なくはなさそうです。

ただ、「大迫力や没入感は期待していない、性能を妥協してでも気軽に使えるメガネ型ディスプレイが欲しい」という点では、完成度の高い商品です。
私には「これだ!」とハマる使い方がなかったのですが、何かしらの特殊用途がハマればオンリーワンのアイテムになりそうな気配があります。
公式リユース品の4万円前後の価格であれば、モニタの選択肢の一つとして持っておいてもいいかなというアイテムで、私も不満は多かったながらも買って後悔という気持ちまではありません。(定価だと後悔したと思う)

品質自体は良いんだけど、ユーザーが求める体験と、今の世界の技術の限界点と、それを実現するためのコストの全ての折り合いがついた場所がここみたいな商品でした。

お勧めできるかと言われると微妙なのですが、これ系の商品が気になる人は、それを手にするまで永遠に気になっちゃうやつなので、気になる人は試してみてもいいかも!?

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