今まで「新しいペーパークラフトの世界」としてブログを書いてきましたが、
ただのコレクションの紹介じゃないか、という声を頂きましたので、
今回より「遊馬(あそま)しいしのペーパークラフトコレクション」と名を変えたいと思います。
東京駅、美しきアーキテクチャの王様

建築模型のペーパークラフトです。
ペーパークラフトが好きな方は、目にした、あるいは手にしたことがあるでしょう。
ある意味、日本のペーパークラフトの代表格とも言えるのではないでしょうか?
東京駅は大正3年に完成し、営業を開始しました。
昭和20年の東京大空襲の時に屋根を焼失し、
昭和22年に八角屋根・2階建てのスタイルに修復されました。
そして、2012年に創建時の丸屋根・3階建てに復元されました。
赤レンガで造られた駅舎は、日本を代表する建築物として、その風格は衰えることがありません。
このペーパークラフトは創建時の姿を再現したものです。

定価が2,678円(本体2,600円)となっています。
まだ、消費税が3%の時代のものですね。
価格シールが貼ってあるということは、
消費税なるものが施行される前から発刊されているものですね。

1988年に初版が発刊されています。
このブログを書いているのが2025年ですから、37年前となります。
JR東日本が完全民営化になったのが2002年なので、
このペーパークラフトBOOKは国鉄時代に製作されたものかと思います。
発行所が集文社となっています。
集文社からは「帆船 日本丸」や「姫路城」など多くのペーパークラフトBOOKが発刊されています。
昔からのマニアは、多くの方が集文社のペーパークラフトを作った事があるのではないでしょうか?
私は、今でもペーパークラフトといえば「集文社」を連想してしまいます。
illustrator Ver.1.0でデザインしたのかな?

パーツの色つけが素晴らしいです。
レンガもしっかり再現されてます。
窓なんて、グラデーションが施されています。
でも、水彩画風でもありますので、手描きかな?

細かいパーツが多いのですが、その分モデルの完成度が高くなります。
この細かさがペーパークラフト好きにはたまらんですわ。
建物内部まで再現しておりますぞ!

各階の部屋の内部まで再現しているんですね。
上の画像は、ホテルの客室・レストランエリアにあたります。

Mac版のillustratorが出たのは1987年(昭和62年)です。
このペーパークラフトがどのように設計・製図されたかはわからないのですが、
レンガや屋根瓦の再現力をみると、illustratorで製作したのかな?っと思ったりします。
でも、工作付録のペーパークラフトって戦前からあるもんな。今度、紹介しますね。
なんて親切な組立説明図なんだろう

組立説明図はとてもわかりやすいです。
まるで、ガンプラの組立説明図のようですね。
とても1988年(昭和63年)のものとは思えません。
少なくとも手描きではないですね。

読みものも大変興味深いのです

東京駅の歴史について、4ページにわたって紹介されています。
なかなか、興味深い内容ですね。
戦後、東京駅を取り壊そうとした動きが三度あったそうです。
三度目は昭和63年だそうで、思ったより最近ですね。
(この時にペーパークラフト化を思いついたのかな?)
結果的には保存され、重要文化財に指定されて現在に至ります。

こんなの、あったよね~!

昔の本にはこんなアンケートはがきが付いていることが多くありました。
切手を貼ればいまでも届くかな?
iPhoneのマップでは「駿河ビル」が出てきますね。
でも、集文社の文字は出てこないです。
現在の集文社の所在地は、新宿です。
はい!、頑張ります!

このブログ用に写真を撮ろうと思って初めて表紙カバーをはずしたのですが
まさか、このようなメッセージがあろうとは!
もちろん、しっかり頑張りますよ~!
そして、これからも模型作りの楽しさを広めていきます。
このペーパークラフトは、時々ヤフオクやメルカリに出ています。