【パース】を効かせた かっこいいサイバーパンクの女の子イラスト【描いてみた】

創作

こんにちは!
わたくしケシピンは、1年に1回ペースで画廊展示会に出展させてもらっています。
今年は2/27~3/1の期間、デザインフェスタ ギャラリー原宿で行われた展示会に飾っていただきました。
では、今回のイラスト。どのように描かれたかー—を、ここで解説していきたいと思います。少しでも参考にしていただくところがあれば幸いです♪


「パース」については「構図考察」の所で触れていますよ~。

↓↓↓完成した絵はこれだよ↓↓↓

題名「もう一つの世界」

きっかけは、以前、弟くんに「作曲できるんでしょ?作って!」って、兄権限で無理やり作らせた 頼み込んで作ってもらったのがことの始まりです。当初は、NTF専用に作ってもらっていて、イラストを付けて発表しようと考えていたのですが、自身のイメージの大きさに反して技術が圧倒的に不足したもので、スムーズに完成まで持ち込めず、そんな中NFTブームは去ってしまったものだから、志半ばで放置されていたものでした。
でも、”いつか絶対作品にするぞ!”という信念だけはあったので、展示会を契機に再度チャレンジしました。

☛ NFT(非代替性トークン)とは?:
ブロックチェーン技術を用いてデジタルデータに唯一無二の「資産価値」を付与する技術。改ざん不可能なデジタル所有権を証明し、アート、ゲーム、音楽などの分野で取引することができる)

アイデア出し

2/27が展示会で2/26の夕方に作品必着ということで、いつまでに完成させなきゃいけないかを逆算します。アナログイラストや自宅印刷ならば、発送から到着までの2~3日前ということになりそうですが、こちらは印刷所にお願いして作品にしてもらわなければなりません。今回、キャンバスプリントへの印刷ををアンビエンテさん(株式会社ヘキサゴン)でお願いしました。入稿から発送まで7営業日。画廊に直送してもらって2日くらいということを考えると、2月中旬くらいには絵が完成している必要がありました。
ちなみに取り掛かったのはいつからだろう?と思い過去の記録を探してみると、11/3にそれらしい投稿をみつけたのでこの日から描き始めたんだと思います(本当うろ覚え)。だいたい、カラーラフ完成まで1カ月~1カ月半。清書してイラスト完成まで1カ月半~2カ月くらいかなぁ。―と超ゆったりスケジュールで描きはじめました。いや本当はこの半分の期間で描きたいんだけどなぁ。なんなら1カ月くらいが理想?

——さておき、どんな内容にするかを考えます。これまでイラストを描き続けていて感じていることは、『清書までにどれだけイメージをビジュアル化できるかということ』だと思っています。清書前には結果が既に分かるところまで持っていきたい。偶然で良くなったことは…これまで一度もない…はず。

はじめは(前回挫折したイラスト)、上の様に「ビルの屋上からダイブする」というイラスト案でした。しかし、なんだか物足りなさを感じて放置されていました…。でも、今回もサイバーパンクのイラストにするってことだけは決めてあったので、改めてイメージの参考になる写真や絵をGoogleの検索やPinterestにそれらしい検索ワードを入れて検索していきます。

靴を強調する構図もいいなぁ…と考えていましたが、ふと、上記の構図のイラストが目に留まります。手前に飛び込んでくるような強いエネルギーを感じて、…これいいな!ってなりました。
(調べたけど出典が良く分かんなかったので恐らくAIイラストなのかなぁ?とはいえ、著作権もあると思うので輪郭をなぞったイラストをここにイメージとして置いておきますね)

キャラクターデザイン

次にキャラクターの考察です。
キャラについては、はじめから赤毛の髪のはねた女の子にすると決めていました。SNSで私のアイコンにも設定している子です。

▼第1案(挫折した時のデザイン)
 キャラクターの名前は「イブ」ちゃんです。旧約聖書の「創世記」に登場するアダムとイブから恐れ多くもお名前を拝借しています。…旧約聖書といえば禁断の果実 ”リンゴ”!…リンゴといえば ”はらぺこあおむし”!…みたいな酷い連想ゲームでコスチュームモチーフがどんどん決まるの適当過ぎです。
それに、サイバーパンクってどういうものを指すの?ってところからデザインしてるので、正直これで合ってる?…ってところから終始疑心暗鬼を生じてます。ちなみに、ハンドガンをピンクに塗ったのはガンゲイルオンラインのレンちゃんにインスパイヤされています。

▼第2案
 こねこ惑星クリエイターズに所属しているので、どうせならと、思い切ってデザインをネコに振り切りました。お陰で、とってもねこねこしいデザインとなっております。なんでネコって、あんなに人を惹き付けるのでしょうね。…かわいい。超ぷりてぃ!…あ、…関係ないですが、ケシピンは猫アレルギー持ちです(衝撃の事実)。触りたくてもくしゃみとか赤疹が出るんですよ…。触れないの辛い。神様もひどいよね。
 配色はホワイトを基調にしました。その方が近未来っぽい気がする。猫キャップは劇場版ヱヴァンゲリヲンの式波アスカラングレーさんからの影響。これで、服まで赤にした日にはイメージがもろ被りしてしまうのでそこは差別化を図りましたよ。と。

▼ ——突然ですが、これまでに描いてきたイブちゃんです ▼
色々と服をお着換えさせています。着せ替え楽しいよね。これからも色々やりたいなぁ。服装固定もいいけど、こういうのが今後メタバースでも主流になると思う(←そう思いたい)。
……そうそう!そら嬢さんがVRoid Studio用の衣装ブランド【ojou-made】を立ち上げているので、この子の素体をお迎え(作成)したら、もしかして着せ替え楽しめるのでは…?(妄想段階)

構図考察

なんとなく決めていた構図に合うよう、ポーズを探っていきます。
ペイントソフトや3Dソフトを使ってぐりぐりと動かしてもいいのですが、それは完成図がはっきりとイメージできている場合です。以前、クリップスタジオで3Dモデル(さとうささらちゃん(左))でポーズをととらせて輪郭をトレスしようかな~ってやってみたけども、結局、右のイラスト(キズナアイちゃん)ぐらいかけ離れたものになってしまいました。これだと、ほとんど描き直し……なので

今回は、実際にフィギアを動かしてポーズを決めながら、好きなカメラ位置と焦点距離を探すといくことをしました(↑)。確かこの時、いろいろカメラを変えて撮影したけど、採用したのは結局iPhoneだった気がする。。。

突然ですが、ここでパースの話になります!
「パース」とは、イラスト制作においていうと、遠近感や立体感を平面上で表現する「透視図法」のことです。一点透視とか二点透視とか美術の授業で習ったことあるアレです。
……が、透視図法の話はややこしいのでここではすっとばします!
今回は「広角」という言葉だけ使いましょう~。
「広角」は読んで字のごとく、「広い画角」のことをいいます。目の前に広がる景色を、端から端までダイナミックに写せることが得意なことと、近くのものはより大きく、遠くのものはより小さく写るため、奥行きが強調される…という特徴があります。そのため、構図次第では迫力のあるイラストになりますが、画面の端の方が伸びたり歪んだりして見えることもあるという欠点?もあります。

もう一度、上のフィギアの写っている写真を見てください。手前のものが大きく写っていて、画面の端は歪んで伸びてますよね。この、歪みがかっこよく生かせるのは近くのものを画面に納めた時です。
ついつい広角でものを撮るとき、風景写真の様に遠くのものを入れがちですが、それでは、遠くのものが遠くに写るので、当たり前でつまらない内容となりがちです。もしあなたが、題名にある「パースを効かせたかっこいいイラスト」を目指すなら、是非とも近距離で広角の構図にトライしていただきたいものです。

…などと、カッコつけたことを言ってはおりますが、フィギアの手が随分とぼやけちゃってますねぇ。締まらないなぁ~(笑)
しかたなく、自分の手を見ながら描こうと思いましたが、この格好は…ちょっとひっくり返っていて難しいぞ?…ってなりまして、三脚にiPhoneを固定してポーズとりました。そして、気に入った手の形と角度になるまで何度も取り直ししました。…正直、厨二病のおじさんが必死に写ってる~みたいになってしまって、確認作業が精神的にきつかったです。。。

(ちなみに、右手を描くときには、壽屋の1/1スケール ハンドモデル(右)を使っています。手袋は別売り)

今度はキャンパスのサイズを設定して、どのように絵をトリミングするか決めます。この時は下描きを描くのと同時に進めていたと思います。
前回が正方形のキャンバスだったので、今回も同じようにするつもりでした。印刷には必ず「塗り足し」というものが必要なので。印刷するつもりならば、先に印刷業者さんのHPに行きテンプレートをダウンロードして使うなり、説明書きを読んであらかじめサイズを決めておくと良いです。(←後述しますが、実は完成直前で変更してしまっているので何の説得力もないですw)

そして、今回はラフの時点で背景もしっかりと詰めておこうと思いました。毎度、キャラクターを描いてから適当に背景を描いてるので、どうしても背景描きが億劫になると言いますか…。背景がカロリー過多で作業が嫌になるのは目に見えていたので、「完成させるために」しんどい作業を後回しにしないで先に取り掛かっておきます。
背景についても、思うように決まらず大変苦悩しましたが、そこはちょっと説明が難しいので割愛。
決めていたのは「近未来風の背景にしたいっ!」ってことだけでした。攻殻機動隊が好きなので、そんな感じにできたら最高だったのですがねぇ…。

結局、足元に地上、頭上にも地上を配置することで、二つの世界が存在することを示唆する内容にしました。
(あれ?この時点ですでにキャンバスが正方形じゃないぞ?)

カラーラフ

ここからカラーラフを作成していきます。他の方々と違うのが私はここでしっかり描きこみします。今までいろいろ試してきましたが、なんだかんだこの方法がが一番イメージ通りのイラストに近づけやすかった気がします。
直接、上から気になるところを塗り重ねディティールを整えていきます。この時点で大雑把に背景の陰影もつけておきます。

背景で力尽きてしまわないよう、今のうちにしっかり描き込みます。
一般的には背景からキャラが浮いて見えるようにすることで、視線を誘導するものだと思うのですが、あえて被写界深度を深くすることでピントが合っている部分を長ーくとっています。
でもそのままでは眠たいイラストになってしまうので、代わりに顔の近くに暗い色と明るい色を配置して境界線を作ることで奥行き感を出しています。
(でも、まだまだ背景綺麗に描けない。苦手意識は強いです)

…それでもやっぱりなんかしっくりこないなぁ。。。
そう思って、イラストをグルグル回して、90度横に回転させたら…う~ん、こっちの方が好みかな?ってことに。
エフェクトなども入れて一旦これでカラーラフ終了ということにしました。
さて、びっくりしたのがこの時点で2月8日だったことです。……あれぇ?そういえば自分。いつ完成させるって言ってたっけ??

清書(線画→ベタ塗り→色塗り)

ここからは、とにかく絵を完成させることに意識を集中させました。
あまり細かいことにこだわると期限に間に合わなくなってしまします(笑)
あまり、ここからは特筆することもないのでサクサクと進みますね~。
…まずは線画の清書!!

色分けしながら、ベタ塗り~!

うーん。次の絵との間のスクリーンショットがこれしかなかった(汗)
キャラをどんどんと塗っていきます。
時間もないので、髪の毛はラフ絵を流用して上から描き足し。背景は表示したまま進めることで陰影のバランスの崩れがない様にしています。

さらに、背景を整えました。
キャラクターやモチーフのリンゴも塗っていきます。…砕けてますがリンゴのつもりです。

ほぼ完成!
あとは、細かいところを整えていきます!

できました!

完成したのは2月18日でした~。納期ギリギリでしたが、無事展示会には間に合いました。
展示会は、主催者さんのご厚意で入り口からよく見える位置に飾ってくださってもらったので感謝感激雨アラモードでした~(人´ω`)合掌

結局、正方形でトリミングする予定だったのですが、3:2の横長イラストにしました。正方形をやめた理由は「安定しすぎていた」からです。横長にしたら左から右へ視線が長く移動するのでスピード感あるかなぁと。
もっと焦点距離とか、ボケ具合とか勉強して説得力のある絵づくりを心掛けていきたいです!

(宣伝)曲も聞いて行ってね^^

ここまでご覧いただき有難うございました!
弟君の曲を使ってMV作ってます。良かったら聞いていってください♪

次回は、カメラの焦点距離によって見え方がどう違うかとかお話しできたらなぁと思います^^
その時にパースのことをもう少し掘り下げてお伝えできるのではないかと。あとは、clusterのカメラとの比較とか。
では、また~!

創作イラスト
広告
こねこ惑星 クリエイターズブログ