生成AIとの付き合い方について

各種生成AIの急速な発展により、生成AIを正しい道具として使うことの有利性が一層大きくなってきています。
一方で、クリエイターの権利侵害につながるような使い方や、一部の方に対して不快を与える使い方があるのも実際のところです。
有用な生成AIは積極的に活用してほしいところですが、以下のような活用方法は避けていただくようお願いいたします。

全般

・有名人や有名キャラクターなどを模倣したものを生成しない
・生成AIで出力しただけのものを一次創作と同等に扱わない
商品として販売する場合は、使用しないことを前提にしてください(権利面や利用規約が完全にクリアされているものであればOK)

テキスト生成(プログラミングなども含む)について

こちらは広く受け入れられており、有用なツールとして活用することが好ましいです。
ただ、AIは誤った情報を出すことも多いので、ブログ記事の掲載などに使用する場合は信頼できるソースで情報の正しさをチェックした上でのご利用ください。
生成AIが出力したものをそのままブログに掲載することは不可です。(AIにブログを書かせてはいけないという意味)
ただし、記事の構成上必要な場合はAIが出力した部分を明示しての掲載は可能です。

音楽やボイスなどの生成について

音楽などは権利面のクリアが明確なものが多く、比較的受け入れられやすい土壌が整っています。
各種生成AIの利用規約などに注意しながら、適切な距離感で活用してください。
ただし、他者の音源の一部を抽出利用したものなど、権利侵害につながる使い方もあるのでご注意ください。

ボイス利用に関しては、権利面がクリアされていても利用規約が細かく設定されているものが多いです。
権利面と利用規約の両方がクリアされた状態で活用ください。

動画などの生成について

現在急速な勢いで発展しており、実用的な動画の出力も可能となってきています。
動画に関してはまだ不透明な点も多いため、生成動画の取り扱いについては当面の間事前にご相談いただきます。

3Dモデルの生成について

動画と同様に急速発展中の分野ですが、現状はそのまま使えるレベルのものが出力されることは少ないです。
出力されたデータを3Dモデリングツールで手直しするのが前提となっているため、権利面に問題がないものであれば創作の土台として活用しても良いと考えます。

イラスト生成AIについて

イラスト生成AIについては取り扱いが大変難しく、権利面や利用規約をクリアしているものであっても一部の方に対しては強い反感が先走っており、予期せぬ火種になることが多いです。
権利面で問題がないものでも取り扱いを慎重にすべきというのが現状であるため、できるだけ利用しないことをお勧めします。
使用する場合は、見えなくてもいいレベルの背景や、見切れが発生する小物など作品のメインとならない部分のみとしておくのが無難です。

・Adobeのソフトに備わっている生成機能のように、権利面のクリアが明確でありトラブル発生時に提供者が責任を取るタイプのものであれば活用して良い
・本の表紙、商品パッケージのイラストなど、メインイメージになるような使い方はしないでください。
イラストAIで生成しただけのものを作品感覚でSNSなどには投稿しない
・構図を参考にする程度のトレースに関しては法的には問題ないはずなのですが、似ている構図に対して過敏な方や、強い反感を持っている方がおられます。生成AIが出力したイラストもポーズをそのまま参考にするとトレース問題が発生する可能性があるので、そのままの参考などは避けてください。
・3Dアバターをイラストにする系のサービスはご自身のオリジナルアバターであっても、出力されるイラストの学習元が不明確なサービスもあります。これらもイラスト生成AIと同等に慎重に付き合ってください。

その他

これらの分野は発展速度が速く、時代の転換期にあるものだと考えます。
私たちのルールもそれに合わせて随時変えてゆきますが、「他者の権利を侵害しない」「AIに強い反感を持っている人に対する火種にならない」をベースに考え、正しい距離感で有効活用してください。


広告
こねこ惑星 クリエイターズブログ